2025.10.25
合唱コンクールを動画で見守った

私は、仕事で立ち会えなかったが、先ほど、配偶者から息子の合唱伴奏動画が送られてきた。息子の通う中学では、秋の文化祭メインが合唱コンクールらしい。

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息子が熱を出して学校を休んだ日、「合唱の伴奏は楽(息子。がくです)ではないか」という事になり、お友だちからディスコードで知らせがあった。「どうするの?」と聞いたら、「おれ、やるんじゃない?」と言った。

私は中学時代、ピアノを弾かせてもらえるものは、端からやった。それは、音楽家になりたくて、でも自分の道がはっきり見えなくて、がむしゃらに進もうとした当時の想いからで、それとはずいぶん違う流れで伴奏者になった経緯、へぇ、と思った。

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5歳から続けてきたピアノを、彼が辞めると言った時、「いいよ」と言った。私に迷いはなかった。自我の目覚めだと思ったから。

そのタイミングで、伴奏が決まり、人には皆、時期があり、縁があり、流れがあると思った。

息子は本番で楽譜を見てもいい、と知って、安堵していた。そこかい!

毎日弾く生活でなくなってから、フォルティッシモが甘くなったので、怒った。でも、譜読みと、歌詞と伴奏体形の関わりなど、基本的なことだけ手伝ったけれど、あとは本人に任せた。

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動画でだけれど彼のクラスの演奏を聞いて、しっかりしたものだと思った。曲も、中1の合唱としては、難しい。きちんとお役目を果たせたこと、嬉しかった。

動画では分かりづらかったけれど、息子は最後に、自分の伴奏で歌ってくださったクラスメートに、一礼をした。それが美しく、私は涙が溢れた。

仕事で音楽をするのであれば、誰よりも持っていなくてはいけない敬意、息子にあるべき姿を見せてもらった。

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