2026.03.17
三沢栄一様を訪ねてー演奏作品を求めて①

三沢栄一様を訪ねて ―
ヴィオラ・ダ・ガンバの詩魂・藍原ゆきが、日本古楽黎明期を支えた先達、三沢栄一様を訪ね、その歩みと想いを辿る記録。
資料も楽器も乏しかった時代に、音楽への情熱と信念で道を切り開かれた方々がいた。
そのおかげで今、私たちは「古楽を日常に感じる時代」に生きている。
三沢様のベルトランモデルをお預かりしたご縁から始まった“静かな継承”の物語を通して、
古楽という文化の深層と、現代に息づく敬意の形を記していきます。

【演奏作品を求めて①】

当時はなかなか、ガンバの楽譜も出ていなかったんだ。
チェロの楽譜、かなり意訳されたものを使っていたね。

当時は、「そういうものがあった」ということが
大切だったんだ。

フゾーの、マレのファクシミリ版なんて
ずっと後だからね。

ーゆきー
私が学生の時に、3巻が出て、それで揃いましたね。

私なんて、マレをどうしたかというと
手書きで写した。写譜をしたんだ。

ヨーロッパで誰かが、写譜したんだね。
それを、大橋先生がお持ちだった。
ファクシミリではなくて。

それをコピーしたものを
大橋先生からお借りして、写し取った。

そんな時代だったね。

***

私は、手書きが得意だった。
作曲家の出身だからね。

例えばバッハの「無伴奏チェロ組曲」があるでしょ。
ガンバで弾きやすいのは、ニ短調くらいだと思うけれど
移調すると弾けるものもある。

(楽譜を見ながら)

これ、私は弾いたんだ。
この楽譜、見たことないでしょ?

これ、私のオリジナルなんです。
原本です。

ーゆきー
とっても見やすいです。

これがね、5番、
ずっと後の時代だけれど、ガンバの録音でこの曲が弾かれているね。
これ(三沢さんの編曲)とは違う部分があるけれどね。
重音のとらえ方は特に、様々だね。

3番も、移調すればできるんだよ。
これは全楽章、編曲したよ。

これを書いて、15年か20年後に
ガンバでCDの録音が、ずいぶん出るようになった。

まとめはこちらから
https://note.com/shiny_dahlia839/m/m5a866ffd81c0

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