2023.08.28
「楽の戯れ」に向けて②

「楽の戯れ」に向けて②
ドゥマシとシェンク

この夏は、私にとって
大きい取り組みが2つありました。

1つは、レーベルをメジャー流通に乗せて
新しい音源作品を作ること。

もう1つは
自分の演奏会を企画すること。
正確には、共演者と共同作業で
責任も半々なので
「自分達」と言えますが。

とはいえ、そもそも私は演奏者なので
演奏に向き合うことが基本になります。

準備期間は、ドゥマシとシェンクを
時には同時進行的に向き合った
忘れられない夏になることでしょう。

1つは、ガンバ無伴奏のフランスもの。
もう1つは、テオルボとデュオとして取り上げる
若干無国籍感が漂うフランドルもの。

使う弓を替えたりしたこともありますが
楽器が、自然に
響きや音作り、箱鳴りの支え
装飾やアーティキュレーションの捉え方など
作品によって変わることを感じました。

読む曲によって
楽器が先に変化して
それを、私が一生懸命捕まえに行く
不思議な感覚をはっきりと覚えました。

作品の編成や、時代、国によって
作曲者の特徴で
音が変わるというのを
楽器が主導で感じさせてもらうのは
素敵な体験でした。

(続きます)

#楽の戯れ