2023.12.10
子どもとピアノ

今朝、久しぶりに息子のピアノ練習を見た。

いつかは一人で練習できるように
とは思いながら
なるべく、見るようにしている。
そこには、色んな想いがあるけれど、

まず、私が一緒に見た方が
絶対的に練習効率がいいので
子供らしい時間を大切にしてほしいこと。

特に、友達を大切にしてほしい。

でも、結局
私もノリノリで練習を見ているから
息子云々というより
私自身が勉強になったり
気づきや刺激があり
やりがいを感じているのだと思う。

息子は、頭の回転は早いけれど
それが肢体とうまく繋がらない子だ。
そういう体質の中
ピアノは本当に、よく続けている。

私も
「器用な演奏は人の心に届かない」と
いつも言っている。

やりにくい、難しいポイントを見つけると
「あっ、」とポジティブに感じる。
わけもわからず弾けてしまうより
「ここがなあ…💦」というところがあると
対処して、工夫して、身につく。

それがどれだけ子どもの心を育てるか
計り知れない。

私は仕事で演奏をしているので
いかに忙しくても
コンディションや楽器の状態が悪くても
どんな理由、事情があろうとも
演奏会できちんと弾けなければ
信頼を失ってしまう。

けれど、いわゆる「結果を示す」という
仕事の本質と
音楽、演奏は相容れない側面も
同時に、ある。

子どもの練習は
それを思い出させてくれる。

曲が上手に弾けるとか
絶対音感がどうの(絶対音感は邪魔なだけ!)ではなくて
楽器を習うことが
いつまでも、人の暮らしの中で
大切なものでありますように。