昨日、楽器の輸入に関する
ウェブ会議に立ち合った。
いわゆる商談とか、
そういう経験はあまりないけれど
ガンバ奏者の立ち位置からも
ヴィオラダガンバレッスンをしている
立ち位置からしても
うまくいくといいなと思う内容だった。
ウェブ会議なので
向こうの製作家さんから
画面越しに楽器を見せてもらい
質問したりする形になるが
伝わってくるもの
感じるものがあった。
それは、情報化社会になり
各地のいい楽器、いい資料のことが
きちんと各地に行き渡るようになり
製作家の想い、奏者のニーズに加えて
ヴィオラダガンバについて、
今の私たちがわかっていることが
しっかり根付いていくということ。
私は、イタリア時代に
19世紀に作られたヴィオラダガンバを
弾かせてもらったことがある。
それは、ヴィオラダガンバの音ではなかった。
そこから感じたのは
古楽器復興の歴史の始まり
その時に資料とイマジネーションを駆使して
切り拓こうとした先人の想い
そういう意味では、素晴らしい楽器で
刺激的なものだった。
けれど、これから楽器を持つ生徒さんには
今の私たちがわかっている精一杯の
「ヴィオラダガンバとはなにか」に基づき
制作例、演奏実例の知恵が入った楽器を
ご紹介させていただきたい。
国内に素晴らしいガンバ製作家さんがいて
だから、私たちは毎日安心して
楽器を弾くことができる。
けれど、国内だけで解決してしまうのではなく
例えば、昨日だったら
イタリアの製作家とのやり取りで
生まれるものも沢山あるし
向こうも、日本の市場に興味があるのは
とても嬉しいこと。
実際に輸入するのは私ではないので
自分のお役目以上のことはできないけれど
沢山の人が
ヴィオラダガンバと素敵な日々を送れるように
新しい架け橋が生まれるといいな。
以前、イタリアの楽器を試奏した動画
リンクを貼っておきます♬