昨日は、3年前に他界した義父を忍んで
私の嫁ぎ先、小野家の食事会だった。
夫と出会ったとき、
私はなにも、できていなかった。
そんな私を信頼してくれて、育ててくれ、
結婚も、音楽活動も、出産も
暖かく支えてくれた恩は決して忘れない。
3年前、50代の若さで他界したときには
あまりに大きな存在を失い、信じられなかったが、
その年のお正月、義父が刻んだ書初め
「志は高く」
は、私たち夫婦の座右の銘になっている。
私たちが、仕事に、日々の生活に幸せを紡いで
物語を続けていかなくては、と思う。
***
「音楽と子育て」で、一つ、気付いたことがある。
ヴィオラ・ダ・ガンバだけでなく、クラシックは
「これでいい」と思うことはほとんどなく、
何百年も、「求めても届かないもの」を求めて
刻んできた歴史だともいえよう。
演奏会の練習をして、切り上げて、子供のお迎えに行くとき
「あともう一回弾いたら、きれいに弾けるのではないか」という想いを
振りきって、保育園に向かっていた。
無意識に、そういうものだと思っていたのかもしれない。
けれど、私を笑顔いっぱいで出迎えてくれる息子を見るたびに
私の心のあり方は、本当にこれでいいのだろうかと
自問するようになった。
今は、朝、一日の予定を確認し、
「これと、これを取り組んでいこう」と決める。
夕方には、できたことを「よかったな」と、振り返る。
だんだん、習慣になっていって
仕事をしているときも、それ以外の時間も、
前より楽しくなった気がする。

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