仕事はじめということで
床のフローリングをアウロのワックスで磨いた。
たまに磨いておくと
毎日の掃除で少しずつツヤが出てくる。
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この作業をするとき
イタリアで演奏に行った
ピエモンテの小さな教会を思いだす。
そこは、長い時間をかけて
ご信者さんが木目を亜麻仁油で磨いた独特の輝きがあって
本当に美しかった。
今年も、私ができることはたぶん、結構限られていて
自分の無力さを歯がゆく感じることも
結構あるのかもしれない。
だけど、丁寧に向き合って
大切なことにできるだけ力を入れていきたい。
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早いもので、日本に帰国して10年を超えた。
9年滞在したイタリアでの日々は、苦しいくらい懐かしく
思い出すことが切ないときもあり、
うまく、話せなかった。
けれどこれからは
私が経験させてもらったことで、
なにかお役に立てることもあるのなら
頑張って、語って、お伝えしていきたいと思う。