2023.12.11
その場で生まれるものを

おはようございます。
今日も元気に過ごしましょう。

昨日、レッスンで
数字付き通奏低音の説明をしていた。

「どうしてそういう表記なんですか」
という、質問が出て
通奏低音の楽器は厳密な指定がなく
チェンバロ、テオルボ、ハープなど
和声楽器といっても
様々な可能性があるので
楽器の編成に合った音を選べること
そんな説明をした。

生徒さんの質問は
いつも、パッと答えたあとに
「あれもお伝えすればよかった」と
思うけど
今回は、古楽演奏における即興の可能性について
触れられればよかったのに、と思った。

私はガンバの立場なので
実際に、和声楽器の方々が
即興での音選びをどうされているか
わからないし
人それぞれだと思うけど
私は学生の時に
大先達の演奏者さん方が
その場で音楽を生み出している、と思うと
胸が高まるような憧れを抱いた。

そのことを、思い出した。

今の私は、どれだけ
その場、瞬間を掴み
演奏できているだろうか。
学生の時の想いに応えているだろうか。

今、フライヤーを作っていただいていますが
来年の9月に
「ドゥマシの熱い鼓動」発表記念演奏会
やります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

その時にも、録音の再現ではなくて
その時、その瞬間に生まれるものを
大切にしていきたい。
音楽はそれだけ力強く
同時に儚いものなのだと。

そうだ、音楽がすごく儚いと感じたから
だから、
演奏者になりたいと思ったんだった。
今、思い出した。