「朗読とヴィオラダガンバで届ける愛の詩」に寄せて②
今回のプログラムでは、朗読で
菅原敏さんの「かのひと・超訳世界恋愛詩集」を
取り上げます。
この詩集を知ったのはふとしたきっかけ
新聞記事かなにかだったでしょうか。
作品中の言葉は
観念的なものではなく
心、本能のような所から溢れ出るような
血潮にも似たエネルギーを感じました。
そして、詩集を購入したのは
何年ぶりだったでしょうか。
今は書籍が厳しい時代です。
それでも、
手元に置いてじっくり反芻したいと思わせる
強いメッセージを感じました。
この詩集は
歴史上の偉大な詩人たちの作品を
著者である菅原敏さんが
現代語訳したものです。
菅原敏さんは、創作にかけた想いを
このように述べています。
もしも彼らが
今の時代に生きていたとしたら
どんな言葉を紡いだのでしょうか。
この本は古の詩人たちと
そのまなざしを重ね
彼らの残した詩に私の言葉を新たに
重ねた一冊となっています。
菅原敏「はじめに」より引用
菅原敏さんの、慎ましく
原作者にも、現代の読者にも
柔らかな敬意を払ったこの言葉に
古楽演奏者として、
見習いたいと思ったのでした。
(続きます)
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演奏会のご案内
〈朗読とヴィオラ・ダ・ガンバで届ける愛の詩〉
『かのひと 超訳世界恋愛詩集』菅原敏
マラン・マレ 「人間の声」「アラベスク」他
2024/3/16(土)
淡路町カフェカプッチェットロッソ
11:30〜、14:30〜
3500円 ドリンク&お菓子つき
完全予約制
お申込み
ventvert0403@gmail.com
#朗読とヴィオラダガンバで届ける愛の詩