「朗読とヴィオラダガンバで届ける愛の詩」に寄せて③
今回の演奏会場は
神田淡路町にあるカフェ
カプチェットロッソです。
こちらはアートの展示も行われ
当日はうらべ玲さんのお作品が飾られます。
会場には何度かお伺いしました。
そして、あの場所で
朗読と演奏会ならば
私も無伴奏で、
楽器で語りたいと思いました。
🌸🌸🌸
プログラムでは、
マラン・マレの「ヴィオール曲集」から
演奏します。
ドゥマシでも、アーベルでもなく
マレを弾きます。
彼の「ヴィオール曲集」は
通奏低音付きで演奏することを前提に
出版されていて
それでも、無伴奏の演奏例は
過去にも沢山あります。
今回は、なんていうか
「学術的な演奏の多様性」とか
そういうアカデミックなものとは
全く、関係がなく
ただの、イメージから来ていて
アート作品に囲まれたカフェで
彼の表題音楽を演奏したかったのです。
🌸🌸🌸
この間も、ちょっと話題に出たのですが
チェンバロやオルガンは
宮廷や教会などで演奏されたことでしょう。
ただ、私たちが
演奏するレパートリーの時代背景として
宮廷史や教会史を学んでも
そこから、こぼれ落ちてしまうものもあり
そういった場所でも、ヴィオラダガンバは
愛され、演奏されたと思います。
マラン・マレをはじめとする
歴史に名を刻んだ人たちの偉業に
心から敬意を表すると同時に
名前こそ残らなかったものの
ヴィオラダガンバを愛した人々がいたことにも
私は想いを馳せてしまいます。
(続きます)
🌸🌸🌸
演奏会のご案内
〈朗読とヴィオラ・ダ・ガンバで届ける愛の詩〉
『かのひと 超訳世界恋愛詩集』菅原敏
マラン・マレ 「人間の声」「アラベスク」他
2024/3/16(土)
淡路町カフェカプッチェットロッソ
11:30〜、14:30〜
3500円 ドリンク&お菓子つき
完全予約制
お申込み
ventvert0403@gmail.com
#朗読とヴィオラダガンバで届ける愛の詩