「朗読とヴィオラダガンバで届ける愛の詩」に寄せて⑤
今回の朗読プログラム内で
ジョージ・ゴードン・バイロンの詩を
菅原敏さんの現代語訳で取り上げます。
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ジョージ・ゴードン・バイロン
(George Gordon Byron, 6th Baron Byron, 1788年1月22日 – 1824年4月19日)
ゲーテが「今世紀最大の天才」と賞賛した
ロマン派の詩人。
10歳で家督を継ぎ
第6代バイロン男爵として
ロッティンガムに移った。
後に、ケンブリッジ大学で学ぶも
いわゆる学業には身が入らなかった様である。
在学中に、幾度か出版の好機に恵まれる。
『チャイルド・ハロルドの巡礼』が
出世作となる。
ダンディズム溢れる、
魅力的な男性としての名声も高く
多くの女性と浮名を流したことでも知られる。
それが同時に
沢山の作品が生まれた背景であることも事実で
『ドン·ジュアン』(1819年-1824年)がこの期の代表作である。
この作品の「事実は小説よりも奇なり」(Truth/Factis stranger than fiction.)は
現代でも使われる名言である。
1816年、スイス、レマン湖畔に
バイロンが借りていた別荘で
5人の男女が集まり、
それぞれが創作した怪奇譚を披露しあった。
これは「ディオダティ荘の怪奇談義」と呼ばれる。
『フランケンシュタイン』、『吸血鬼』は、
このときの着想を元に生まれた。
1823年
ギリシャ暫定政府代表の訪問を受け、
ギリシャ独立戦争へ身を投じることを決意。
1824年1月にメソロンギに上陸したが、
熱病により36歳の生涯を閉じた。
彼の作品は当時の偽善と偏見に一石を投じ、
イギリス・ロマン主義を代表であると同時に、
ヨーロッパ諸国の文学に影響を与えた。
日本語訳も多数出版され
近代最も親しまれたイギリス詩人の一人である。
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演奏会のご案内
〈朗読とヴィオラ・ダ・ガンバで届ける愛の詩〉
『かのひと 超訳世界恋愛詩集』菅原敏
マラン・マレ 「人間の声」「アラベスク」他
2024/3/16(土)
淡路町カフェカプッチェットロッソ
11:30〜、14:30〜
3500円 ドリンク&お菓子つき
完全予約制
お申込み
ventvert0403@gmail.com
#朗読とヴィオラダガンバで届ける愛の詩