2023.04.20
息子の髪

本当は、春休み中

息子には床屋へ行ってもらって

身綺麗にしてから新学期を迎えて欲しかった。

 

今日は珍しく

お友達が来ない雰囲気なので

床屋へ行ってきなさいというと

頑なに、嫌だという。

 

「だって、暑いから」と

それが、本当の理由でないことは

すぐに、わかった。

 

「ただ、なんとなく」気が向かないのだ。

 

目の前の息子が、さっぱりした髪型なら

私も気持ちが爽やかになるだろう。

 

でも、息子の髪は息子のもの。

このまま無理やり行かせても

暴力とは言わないまでも

デリカシーに欠けることをしてしまったような

後味の悪さは残るだろう。

 

どうしたらいいものか…

 

じゃあ、と洗面台の前に連れていき

毎朝するように、髪を解かした。

 

女の子なら、五年生にもなれば

自分で気に入るように身支度をして

出かけるだろう。

男子は、寝癖のまま、出かけてしまうので

私が毎朝、髪を解かしている。

ピアノの練習を見ることと、

髪を解かすこと

それしか育児をしていない

私も楽な身だ。

 

学校で1日過ごした息子の髪は

思った以上に絡まっていた。

それを、大人しく直させている。

 

髪を切って欲しくなったら

代わりに、髪を解かすことにしよう

 

そういうと、

息子は嬉しそうだった。

 

息子の髪も、柔らかく

綺麗だった。