2023.07.31
「ドゥマシの熱い鼓動」に寄せて♬おまけ♬

ドゥマシについて
私の長い話にお付き合いいただき
ありがとうございました。

録音を終えて
残り香があるうちに書いておきたくて
書いては、その場で上げていたので
わかりにくい所、見にくい所
あったことと思います。

それでも、
お読みいただくことが嬉しく
どれだけ励みになったかわかりません。
本当にありがとうございました。

録音が形になったら
また、ご報告させていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします。

今回は、
ドゥマシの曲集を前半
全て録音すると心に決めて
取りかかりました。

私は彼の作品が前から大好きでしたが、
それでも、どう歌うべきかしっくり来ない
フレーズもありまして

特に、音域の高低差が少なかったり
音価の刻みが緩やかなものは
歌いきれていない歯がゆさを感じていました。

それに関しても、今回
イメージを持つきっかけになりました。

ヨーロッパでは古くから
「四元素」という考え方があります。
森羅万象を細かく分解していくと
「火、水、風、土」の
4つに分けられるという考えです。

更には「生命の樹」という概念で
いわゆる「高次元」と人間存在が繋がれる間を
体系化しています。

それを簡略化して説明すると
高次元に1番近いのが
「火」のエレメントで
「ひらめき」「情熱」といったもの。

次が、「水」のエレメントで
「情感」です。

それから、「風」。
情報収集したり、
勉強することなど。

1番人間存在に近いのが
「土」のエレメント。
現実に最も近いエレメントです。
実際に形や、
目に見えるものとして現す段階です。

逆方向に進めると
最初の「火」のエレメントに
純粋に近づいて行く程
形を離れて、抽象的になるのですね。

それを、作曲者が旋律を書く所に
イメージとして当てはめると
跳躍の少ない、
穏やかな動きの旋律を歌う時
なにか、掴めるような気がしました。

そんなことは
作品解説には求められない
ただの一奏者のイメージですが
今、ここで
言葉にしたくなりました。

#ドゥマシの熱い鼓動