古楽レーベル「fiammetta」再始動に向けて①
先日、ご報告させていただきました通り
私の個人レーベルとして始めた「fiammetta」は
大きなお力添えいただきまして
メジャー流通に乗ることができました。
これも、ずっと応援して下さった方々のおかげです。
感謝して止みません。
信用第一に行きたいので
急に大きな流れには繋がらないかと思います。
同時に、CDの制作販売は
時代の流れ的にも厳しい道です。
その中でも、個人が発信しやすくなった時代の側面も見ながら
愛される作品を目指して
歩みを重ねて行きたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
今、「ドゥマシの熱い鼓動」という新譜を準備中で
私のホームページ管理をお願いしているコンサルタントさんと相談し
レーベルのページを新しく増やすことになりました。
それで只今、その文章を考え中です。
※※※
「fiammetta」というレーベル名は
私がイタリアから帰国してすぐ
最初のCDを作った時につけたものです。
「炎」を意味する「fiamma」に
愛称接尾辞がついたもので
「灯火」といったイメージでしょうか。
あまり頻繁には見られませんが
女性の名前としても使用されます。
例えば、「デカメロン」等の作品で知られる
ボッカチオの恋人の名でもあります。
彼らの物語は、スッペによってオペレッタとなり
浅草オペラでも上演され愛されたと聞きます。
他にも、チェーザレ・ボルジアの愛人であった
フィアンメッタ・ミケリス。
今も彼女の家がローマに現存し
その住所はフィアンメッタ広場というそうです。
しかし私は、「fiammetta」と名付けたとき
実は歴史上の人物と関連付けようとは考えていなくて
とある過去の記憶が思い出されたからです。
※※※
私は、イタリア時代
よく、色々な古楽楽団に呼んでいただき
演奏していました。
ヴィオラダガンバは大抵の場合
固定メンバーというよりも
特定のカンタータとか、
必要な時に呼んで参加する位置づけで
その時も、2、3回のリハーサルを経て
演奏会だったと思います。
どういう内容の演奏会だったか
全く、記憶にないのですが、
ふと、プログラムに載っている
合唱団のメンバー名を見ると
Fiammettaさんという歌い手が参加していました。
その時に、言葉のイメージも加わり
「素敵な名前だな」と
印象に残りました。
今から振り返ると
何も、理解できるような脈略がなく
パッと、何年も後に思い出される
それは、「fiammetta」の性質を
象徴しているように思うのです。
(続きます)
#古楽レーベルfiammetta