2024.02.03
「朗読とヴィオラダガンバで届ける愛の詩」に寄せて⑦

「朗読とヴィオラダガンバで届ける愛の詩」に寄せて⑦

今回の朗読プログラム内で
小野小町の和歌を
菅原敏さんの現代語訳で取り上げます。

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小野小町(生没年不詳)

9世紀中頃の歌人。
生誕の地とされる所が全国にあり、
墓所もまた、全国にある。

いわゆる「世界三大美女」の一人として
彼女の名をあげることもあるが
生前に描かれた絵画は現存しない。

人物に関して
なにもわからないにも関わらず
現在も、強いカリスマ性を纏い
無数の伝説を生み出しつづける力は
残された和歌の魅力にあるのだと思う。

仁明天皇の治世の人物である
在原業平や文屋康秀、良岑宗貞と
和歌の贈答をしていた記録が残されている。

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『古今和歌集』内の六歌仙に選ばれ
三十六歌仙、女房三十六歌仙にも
その名が記されている。

『古今和歌集』序文において
紀貫之は彼女の作風を
『万葉集』の頃の清純さを保ちながら、
なよやかな王朝浪漫性を漂わせているとして
絶賛している。

作品では、情熱的な恋愛感情が反映され、
同時に、身近な自然描写
更には人智を大きく越えた時の流れに至るまで
ミクロコスモスからマクロコスモスへ
読み手の意識を強く運んでいく。

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演奏会のご案内
〈朗読とヴィオラ・ダ・ガンバで届ける愛の詩〉

『かのひと 超訳世界恋愛詩集』菅原敏
マラン・マレ 「人間の声」「アラベスク」他

2024/3/16(土)
淡路町カフェカプッチェットロッソ
11:30〜、14:30〜
3500円 ドリンク&お菓子つき
完全予約制

お申込み
ventvert0403@gmail.com

#朗読とヴィオラダガンバで届ける愛の詩