「山本有三記念館春の朗読コンサート2024」に寄せて⑤
今回は、ヴィオラダガンバ演奏プログラムで
Aキューネルの
「ソナタ11番ニ短調」を取り上げます。
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アウグスト・キューネル
(1645年8月3日 – 1700年頃)
メクレンブルクの室内楽奏者の下に生まれる。
ギュストローとフランスで学び、
1661年にザクセン=ツァイツ公モーリスの
宮廷楽団ヴィオラダガンバ奏者となり、
1681年までその職にあった。
1682年に公爵が亡くなった後、
キューネルはイギリスへ渡り研鑽を積む。
1686年、ヘッセン=ダルムシュタットで摂政をしていた
エリザベート・ドロテア・フォン・ザクセン=コーブルク伯爵夫人により
ダルムシュタット宮廷の器楽部長に任命され、
1688年まで同所に留まった。
その後に
ワイマールとドレスデンで職を経て、
1695年にカール1世方伯の宮廷職が
彼の生涯最後の職場となった。
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1698年に出版された
『1台もしくは2台のヴィオラダガンバと通奏低音による14のソナタ及びパルティータ集 』は
彼の作品を現代に伝えている。
最晩年に発表された作品集で
カール1世方伯の下で勤めていた時期に
出版されている。
これは、ドイツのトリオソナタでは
最初の印刷物ではないかと言われ
それを生み出したカッセルという都市は
20世紀にベーレンライター社が
本拠地を置くことになる。
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三鷹市山本有三記念館
第15回春の朗読コンサート
朗読:野田香苗
ヴィオラダガンバ:藍原ゆき
随想『竹』他
Aフォルクレ
『ヴィオルと通奏低音の曲集』
(1747年パリ出版)より
第1組曲から「ラボルド氏のアルマンド」
第2組曲から「ブレイユ氏」「ルクレール氏」
Aキューネル
『1台もしくは2台のヴィオラダガンバと通奏低音のためのソナタ、パルティータ集』
(1698年カッセル出版)より
ソナタ11番ニ短調
Jシェンク
『楽の戯れ』
(1701年アムステルダム出版)より
組曲ヘ長調より「ガボットのテンポで」
2024年5月24日(金)、25日(土)
18:00開演
詳細はホームページをご覧ください
↓
https://mitaka-sportsandculture.or.jp/yuzo/event/20240524_25/