【「フランスいにしえの吐息」録音プロジェクトに寄せて⑤】
今日は、「いにしえの吐息」プロジェクトの
打ち合わせでした。
別々に聴いていても迷うので
とにかく、温子さんと会って話したかったし
急遽、お時間を取っていただきました。
春に録音したものを
温子さんの所で一緒に聴いたのですが
再生機器によっても、
そこからの距離によっても
感じ方が違い、
また、マレの組曲それぞれも
カラー、イメージ、コンセプト
異なる捉え方で演奏したのですが
ここに来て、またそれぞれ成長している感じで
「演奏」という形では手を離れたけれど
CDとして形になるその日まで
しっかり磨き続けようと思いました。
人間は、無意識のうちにも
様々な先入観、フィルターを持って
対象を見ているもので
演奏者として思い切りズームインしている所から
違う視点を持って見ること
そして、予期せずに現れてくることに
受容性を意識して向かうことで
思いもしなかった発見がたくさんあり
心がいっぱいになった1日でした。
チェンバロソロは、私は弾いていないので
純粋に楽しんで聴きました。
演奏会の時から、それはそうですね。
それは、すでにきれいに形になっているので
お届けするのが楽しみです。