第3代ペンブルック伯
ウィリアム・ハーバート
(1580〜1630)
トビアス・ヒュームは傭兵であり、
スウェーデンに仕えて人生の大半を過ごした。
彼は1605年、ロンドンで
主にヴィオラダガンバの作品集である
『第一アリア集』を出版し、
第3代ペンブルック伯
ウィリアム・ハーバートに献辞を捧げた。
私の人生は兵士であり、
私の怠惰は音楽に夢中でした
※※※
そこから4年経過した
1609年に
ウィリアム・シェークスピアが『ソネット集』を出版し
「唯一の父親」(the onlie begatter)である
WH氏にそれを献上した。
それがウィリアム・ハーバードであるか
研究者の間でも意見が割れるが
作中に現れる「漆黒の淑女」(dark lady)とは
ハーバードの愛人、メアリー・フィットンで
あった説が有力視されている。