私達がレパートリーとしている時代に
文明文化の根底にあった考え方は
どういうものだったのか
興味は尽きない。
昨日、
古典占星術のレッスンを受けた。
占星術は、出生時間が大切になってくる。
現代の人も、
母子手帳が残っていれば別だが
自分の出生時間がわからない人も多い。
バロック時代の作曲家については
誕生日もはっきりわかっていない人が多く
音楽史としては
洗礼を受けた日を基準に考えるしかない。
一方で、当時であっても身分の高い人は
王位継承に関わる不正を防ぐため
産まれるところを
王侯貴族がこぞって確認したそうなので
出生時間がわかっていることが
意外にあったりする。
画像は、ノストラダムスが作成した
ルイ14世のホロスコープ。
いくら出生時間がわかっていても
複雑な暦を使いこなし、計算をして
ホロスコープを作成するのは大変で
ノストラダムスは、フランスの王室で
その専門職についていた。
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基本的な考え方を教わって
思ったのが
本当に、「命術」というか、
生まれ持ったものを見ていくという
型の強さ。
現代主流の「心理占星術」とは、全然違う。
現代のように、
自分の住む場所、結婚相手、職業など
ありかたに意志が問われる時代というのは
長い人間の歴史から見ても
稀なものなのだなと、実感した。
私は子供の頃
占星術に興味を持って
難しい本を買ったことがあったけれど
星の動きという
自分の意志や努力でどうにもならないことで
大切なものが左右されてしまうのは
なんだか、怖くなり
読むのをやめてしまったことがある。
占星術の読み方、使い方も
世の中の動きとともに
変化していくものなので
私が子供の頃というのは
まだ、その過渡期だったのだろう。
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心の幅というのは広く深いもので
社会に向けて発信することが求められる
いわゆる「社会人」は
気がつかないうちに
同調圧力を浴びたり、
仮面である「ペルソナ」と、内からの声に
自己矛盾を抱えてしまう。
内からの声に
完全に従いながら振る舞うことは
やはり、無理があると思う。
だからこそ、自分自身では
うちからの声をちゃんと聞いていたい。