ベンジャミン・ヘリー
『十全なるヴァイオル奏者』より
小品を4曲、プレイリストにまとめました。
ご視聴いただければ幸いです。
※※※
現代では、新しいヴィオラダガンバの導入書が
何冊も発表されています。
それは、ヴィオラダガンバが、
過去の遺産ではなく
現代に生きる楽器として浸透している
証であり、素敵なことだと思います。
私は個人的に
自分がヴィオラダガンバを勉強する時に
当時、実際に使われていた導入書で
勉強できたことが
とても嬉しく、幸せでした。
当時は電子化された楽譜など
考えられない時代で
コピーにコピーを重ねたファクシミリでしたが
同時の息吹に触れられるというときめきは
今でもよく覚えています。
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私の音楽教室では
ヴィオラダガンバをうちで始められる方
以前、勉強されていた方
他の弦楽器のご経験がある方
様々な方がいらしてくださいますが
この『十全なるヴァイオル奏者』は
どの方にもお勧めしています。
それは、どういう方に対しても
楽器とのコンタクトを深めるという
基本であり、もっともクリエーティブで
内的な感覚に意識を向ける時間を
くれる本だと思うからです。
教室の生徒さん以外の方からも
『ヴィオラダガンバを弾きたいけれど
自分に合った曲が見つからない』という
お声を度々いただきます。
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今は、この『十全なるヴァイオル奏者』は
電子化され、
ネットの環境さえあれば、誰でも自由に
見ることができるようになりました。
けれど、本だけ情報としてあっても
そこからきちんと噛み砕いて
伝える仕事がなされなければ
現代に生きる内容になることはありません。
そのための工夫は
沢山の気づきに満ちた、
やりがいあるものとして
これからも続いていくことと思います。
#十全なるヴァイオル奏者
(続きます)