久しぶりに、星よみをします。
そうやって、
季節の大きな移り変わりを感じたい。
バロック時代の人たちは
大きな世界に生かされていることを
常々、感じていたはず。
今日、取り上げるサビアンシンボルは
後世のもので
古楽復興の定着時期でもある。
音楽だけでなくて
他のジャンルでも共通してある
止めようのない、時代の流れと
物質文明に対する違和感
その相克から生み出されるエネルギーは
現代にもたくさんのことを
語りかけているように見える。
☆☆☆
No. 71/72区分(魚座21度~25度)
「悟り」 超越体験
個を越えた神聖な宇宙原理に対して、
自己をなげうって、
宇宙原理で生きようとする衝動。
同時にこうした人間離れした原理で
自己表現を始めた人はある意味異常である。
その隔たりに、どう対処するべきであろうか。
※その通りですが、
こう言われると手厳しい(^_^;)
魚座 22度
シナイ山の斜面を歩いて降りる、新しい法の石版をたずさえた預言者
21度では、オリエンタルな少女が、子羊を撫でている。それはやがて来るおひつじ座を、柔らかな愛おしい感触として、味わっている例え。サビアンシンボルが生まれた当時のアメリカでは、東洋思想の伝統を受けた、社会性を帯びる前の少女が、高い霊的感性の象徴でもあった。
宇宙的な原理を肌で感じる体験を踏まえ、それを日常生活にどう生かすかが、ここでの課題となってくる。法は、形成力のある宇宙的な構造的な力で、表現の困難な原理を理論化して述べることができる。しかし高次の形而上的な抽象化した知識や体験を、この社会のなかでどうかみ砕いて表現するか、つねに難しさを感じている。
預言者は、山から下界に降りる途中にある。上昇することでなく、下降することに、つねにこの度数の人のテーマがある。抽象的な理論が、具体化され、十分に下界に下りきったときに、それは「新しい法」になる。かつて表現されていなかったものが表現されれば、その時代にもっとも適した新しい知恵となるのだ。
※人工衛星やロケットが飛ぶ現代とは違い
昔の人々が宇宙をどう捉えていたのか
ここでも現れていると思う。
ただの物理的な宇宙空間ではない。
例えば、古代の人々は
日食や月食を災いの元凶と捉えたり
宇宙の外から働きかけられる力により
人間存在に様々な影響が出ると考えた。
そして、ここが不思議なのだが
マクロコスモスとミクロコスモスというか
それを人間の精神にも投影し
意識から無意識へ、
そしてそれすら及ばない高次へ
広がる宇宙と重ね、受け止めていた。