今年も、ヴィオラダガンバカフェを開きます。
今度は、「ドゥマシの世界」と題しまして
2023年に発表した「ドゥマシの熱い鼓動」の
収録曲、及び未収録曲を合わせ
プログラムを組みます。
アルバム作成に向ける時間は
今思うと、様々な想いが交差し
簡単に言葉にすることはできません。
音楽史上、
決して注目されている作品とは言えない
ドゥマシの「ヴィオル曲集」で
アルバムを作ったこと
誤解を恐れずに言えば、
自分の愛のみで
アクセルを踏み続けたのかも知れません。
それを、沢山の方々に
温かく向かえていただき
感謝してやみません。
当時の手記をご紹介させて下さい。
※※※
「ドゥマシの熱い鼓動」に寄せて②
ヴィオラダガンバの独奏曲といえば
例えば、マレの「スペインのフォリア」の様に
ヴィオラダガンバと通奏低音のような編成を
思い浮かべる方も多いかも知れません。
また、バッハのソナタは
3声の対位法が主体になっているので
ヴィオラダガンバと
右手も奏する声部が明記されたチェンバロによって演奏されます。
(部分的に例外あり)
ドゥマシが見ていた世界は
それとは、少し趣を異にするようです。
ドゥマシの「ヴィオル曲集」は
ヴィオラダガンバ一台のために
全曲、書かれています。
彼は、序文の中で
そこへの強いこだわりを述べています。
つまり、リュートやチェンバロ一台による
独奏曲集があるように
ヴィオラダガンバ一台のためにも
完全な独奏曲集を出したい、と
そういうことです。
更に、奏法について
①和声を演奏する
②メロディを歌いながら他の声部を弾く
③メロディを歌う
この3つに分けています。
ピッツィカートを④に入れるべきかとも
述べていますが
これについては話が反れるので、
追々触れましょう。
要約すると
メロディを奏でながら同時に自分で伴奏をする
「ヴィオル曲集」を出したかった
ということです。
彼が愛したヴィオラダガンバの特徴をまとめてみると
ギターの様にフレットがついているので
多種多様な重音を出すことができる、
ドゥマシは7弦のヴィオラダガンバを前提にしているようで
開放弦の状態でも1弦と7弦の高低差は2オクターブ以上あり
高めのポジションも使っているので
音域も広い、
そして調性によって、
また使用する左手のポジションによって
箱鳴りや音の厚みが色鮮やかに変わり
空間美を生み出す
原則として、弓による演奏なので
ロングトーンの歌い方がダイレクトに表現しやすい…
ドゥマシの「ヴィオル曲集」によって
私達は、ヴィオラダガンバならではの
楽器の個性溢れる
豊かな世界観に触れることができるのです。
2023年7月26日記
(続きます)
#ドゥマシの熱い鼓動
※※※
藍原ゆきのヴィオラダガンバカフェ
【ドゥマシの世界】
2025年5月18日
13:30開場、14:00開演
3500円ワンドリンク、スイーツ付き
カフェヴェルデ
京王線、東急世田谷線下高井戸駅より徒歩3分
プログラム
ドゥマシ「ヴィオル曲集」1685年パリ出版より
2023年に発表したCD「ドゥマシの熱い鼓動」、ご好評いただき感謝しております。今回は収録曲から組曲を一つ、そしてCD未収録の組曲も一つ選んで、プログラムを組みました。
ドゥマシの物語はまだ続きます。応援よろしくお願いいたします。
お申し込み、お問い合わせ
アルバム「ドゥマシの熱い鼓動」好評発売中
https://amzn.to/3DxH1tC
#ヴィオラダガンバカフェ2025
#ドゥマシの世界