今年も、ヴィオラダガンバカフェを開きます。
今度は、「ドゥマシの世界」と題しまして
2023年に発表した「ドゥマシの熱い鼓動」の
収録曲、及び未収録曲を合わせ
プログラムを組みます。
アルバム作成に向ける時間は
今思うと、様々な想いが交差し
簡単に言葉にすることはできません。
音楽史上、
決して注目されている作品とは言えない
ドゥマシの「ヴィオル曲集」で
アルバムを作ったこと
誤解を恐れずに言えば、
自分の愛のみで
アクセルを踏み続けたのかも知れません。
それを、沢山の方々に
温かく向かえていただき
感謝してやみません。
当時の手記をご紹介させて下さい。
※※※
「ドゥマシの熱い鼓動」に寄せて③
今回は、ドゥマシの先生について
少し触れてみましょう。
ドゥマシはヴィオラ・ダ・ガンバを
ニコラ・オトマン(1610〜1663)に師事しました。
オトマンは恐らくブリュッセル出身で
生涯の大半をパリで過ごしたと言われます。
ヴィオラ・ダ・ガンバの他にも
リュートやテオルボの名手だったと伝えられます。
デュマシをはじめ
サント・コロンブを教えた人でもあります。
サント・コロンブは後に
ルソーやマレを育てています。
現在、オトマンについては
ほんの僅かな楽譜と
彼に関する記述で知るのみですが
その後の影響から見ても
ヴィオラ・ダ・ガンバの歴史上
重要な人物と言えるのです。
ドゥマシが、彼の「ヴィオール曲集」序文の中で
ピッツィカートを第四の奏法としてあげたことは
前回、ご紹介しました。
ヴィオラ・ダ・ガンバとリュート族の楽器は
いくつか類似点があり
当時、両方を演奏する奏者も
きっと珍しくはなかったので
ドゥマシの提唱した
リュートやチェンバロの様に
メロディを歌いながら自分で伴奏する音楽を語る上で
ピッツィカートは後世においてのそれより
違った位置づけだったのかも知れません。
(続きます)
2023年7月27日記
※※※
藍原ゆきのヴィオラダガンバカフェ
【ドゥマシの世界】
2025年5月18日
13:30開場、14:00開演
3500円ワンドリンク、スイーツ付き
カフェヴェルデ
京王線、東急世田谷線下高井戸駅より徒歩3分
プログラム
ドゥマシ「ヴィオル曲集」1685年パリ出版より
2023年に発表したCD「ドゥマシの熱い鼓動」、ご好評いただき感謝しております。今回は収録曲から組曲を一つ、そしてCD未収録の組曲も一つ選んで、プログラムを組みました。
ドゥマシの物語はまだ続きます。応援よろしくお願いいたします。
お申し込み、お問い合わせ
アルバム「ドゥマシの熱い鼓動」好評発売中
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