「フランスいにしえの吐息」
―― 全国発売1周年に寄せて ――
本日で、アルバム
『フランスいにしえの吐息』 は、全国発売から1年を迎えました。
この作品は、
何かを急いで伝えるために生まれたものではありません。
時間を隔てて、何度も立ち返られること、
聴き手それぞれの「今」に、そっと寄り添うことを願って制作されました。
発売から1年。
振り返ってみると、この作品は静かに、しかし確かに、
それぞれの場所で息をしてきたように思います。
時間をかけて、響き合うということ
『フランスいにしえの吐息』で取り上げたのは、
バロック期フランス音楽、成熟した時代の作品です。
王侯文化の栄華、洗練された形式、
その奥に潜む、言葉にならない揺らぎ。
それらを、現代の耳で、現代の時間の中で、
どのように受け取り直すことができるのか。
この問いが、制作の中心にありました。
古楽は、過去の音楽ではありません。
時間を隔ててなお、私たちに語りかけてくる「いま」の響きです。
フィアンメッタ・レーベルという場所
このアルバムは、
私個人のレーベル Fiammetta Label(フィアンメッタ・レーベル) からリリースされました。
フィアンメッタ・レーベルは、
作品が生まれ、育ち、手渡されていくための「場」として存在しています。
録音作品は、完成した瞬間が終わりではなく、
そこから演奏会へ、対話へ、次の響きへとつながっていく。
その循環を、大切にしています。
▶ レーベルについて
https://note.com/shiny_dahlia839/n/na57968a5ea55
1年という時間を経て
1年前に手渡されたこの作品が、
今もなお聴かれ、演奏され、語られていること。
それは、私にとって何よりの喜びです。
この1年の間に、
『フランスいにしえの吐息』は演奏会という形でも息づき、
また次の作品や企画へと流れをつないでくれました。
時間をかけて向き合い、
その都度、新しい表情を見せてくれる音楽があること。
それを共有できることに、心から感謝しています。
アルバムについて
『フランスいにしえの吐息』
France, the Ancient Sigh
全国流通・配信にて取り扱い中です。
▶ Amazon販売ページ
これからも、
音楽が静かに、しかし確かに生き続けていくことを願って。
そして、その時間をご一緒できる方々とともに。
フィアンメッタレーベル代表
藍原ゆき