今年の「シターと歌の会」(まだ2公演残っていますが)
たくさんの方にお世話になって、
いろいろな気付きをいただけました。
「シターと歌の会」を始めたころは、
月に2~3公演という頻度もあり
ちゃんと務まるかなという不安もありましたが
各所を重ねて廻る度、ご利用者さまと顔なじみになり
元気にご唱和くださることに励まされました。
早いもので、今年はもう3年目だったんです。
私は、専門はヴィオラ・ダ・ガンバで、バロックであり
もう一つ楽器を弾いて、責任あるお役目を担うことに
今でも正直、私にできるかなと心のどこかで怖いです。
ただ、音楽はどんなジャンルもつながっているし
ご縁を頂いた方々のために、
一生懸命演奏することにおいては
ヴィオラ・ダ・ガンバも、「シターと歌の会」も同じだと思います。
今年は、ご利用者さまからリクエストを頂いて
今まで知らなかった曲も、レパートリーになりました。
その中で、私が知らない時代を生きてきた方々の
曲に込められた様々な想いに、触れました。
私は楽器弾きとして、なにができるのだろうと
同時に自問する一年間でもありました。
そして、最近になって
「ただ、いい音楽をしよう」と気持ちが定まりました。
それは、今まで私が日本やヨーロッパで勉強して
演奏して、共演させてもらって、演奏を聴いてくださる人がいて
感じたり、吸収できたこと、その先に
これからのヴィオラ・ダ・ガンバと「シターと歌の会」が
両方あるんだなと、納得できた瞬間でした。
迷いや戸惑いがあった分、ほんとに嬉しかったです。
来年も、私なりに技術を磨いて、心を磨いて
いい音楽を目指していこうと思います。